キツネの嫁入りマドナシのブログ「まずいラーメン屋は滅びてしまえ」

キツネの嫁入りというバンドを主催する、京都にたまたま住んでいるマドナシという人間の日記と、レビューと。

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適当過ぎる映画レビュー「ナイン・ソウルズ」5点

音楽はどっちかってと気に入らないものが多いので「音楽」というくくりになると、広義的すぎて好きと言い切れない自分がいる。

が、映画は好きだ。

最近の悪趣味なコメディか何かよくわからないnews番組や規制と世論を気にし過ぎた結果、まるで面白くないエンタメ番組を見るよりは随分楽しい。

基本、ゾンビ・サメ映画を主食としているが、ふとCATVつけて映画やってたらなんでもいいから見てしまう

で、考えたらけっこうな数見てる気するので備忘録的に残しておこうと思った次第。適当にここに一言REVIEW。大体敬称略。大概ネタバレ気味

 

ナイン・ソウルズ (2003) (2003)

点数:5
うますぎて店長に声かけてまうラーメンのレベル

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映画『ナイン・ソウルズ』予告編

世間から隔絶された、とある刑務所。その13号室には様々な経歴や犯罪歴を持った9人の男たちがいた。リーダー的存在で息子殺しの長谷川をはじめ、ひとクセもふたクセもありそうな囚人たち。そんな彼らは、ある日、ひょんなことから娑婆への抜け穴を発見、脱走に成功する。山中で車を乗っ取った9人は、以前同部屋だった自称元偽札王の山本が“通っていた小学校に大金を埋めた”と13号室を去る時に話していたことを思い出し、その小学校へと車を走らせた。こうして、9人の自由へ向けての旅が始まるが…。


見所:演者さんの顔

世の中にはなんでかわからんけど好きなものというのがある。好きにならない人のが多いのは容易にわかるし、本来の自分の好みでもないのに、なぜか惹かれる。なぜか見てしまう。ってのがこの映画。刑務所を脱獄した凶悪犯人達が、それぞれの思い入れのある人たちに会いにいって、ハッピー、、になるわけはなく、大体バッドエンドが待っている。前半は、なんとなくライトでお気楽な空気も漂うが、後半は、ただただ、悲痛である。妙に感情移入してしまう登場人物達。普通に考えたら、ただの犯罪者である。彼らに肩入れする要素などまったくないのである。が、自分の僻にうんざりして自分の殴り殺してしまう牛山一郎(大楽源太)。娘の結婚式に顔を出すも煙たがれ、かといって詫びのひとつも入れられない長谷川虎吉(原田芳雄)。そして、成功して金儲けした実の弟に「あんた何がしたいんだよ」と、いわれながら殴り殺してしまう金子未散(松田龍平)。当てはまるわけではないが、妙に感情移入してしまうこの感情は、自分にも一歩間違えたらそっちに足を踏み入れていたかもしれない感情を感じるからなのだろうか。いや、んなこたあらへんな。ともあれ、音楽も好きすぎ。劇場で見た後、レンタルを何度もした末、DVD購入にいたったって自分の中でも稀有な作品。たぶん10年後もまた見ると思う。が、おすすめかどうかはわからない。

 

押し付けがましく希望とか未来とか言われるのにうんざりしている人向け