適当過ぎる映画レビュー「悪の法則」5点
音楽はどっちかってと気に入らないものが多いので「音楽」というくくりになると、広義的すぎて好きと言い切れない自分がいる。
が、映画は好きだ。
最近の悪趣味なコメディか何かよくわからないnews番組や規制と世論を気にし過ぎた結果、まるで面白くないエンタメ番組を見るよりは随分楽しい。
基本、ゾンビ・サメ映画を主食としているが、ふとCATVつけて映画やってたらなんでもいいから見てしまう
で、考えたらけっこうな数見てる気するので備忘録的に残しておこうと思った次第。適当にここに一言REVIEW。大体敬称略。大概ネタバレ気味
悪の法則(2013)
点数:5点
うますぎて店長に声かけてまうラーメンのレベル
メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリー(ブラッド・ピット)も交えて新ビジネスに着手する。その仕事は巨額の利益を生むはずが……。
見所:殺害シーン。まじめに生きようと思うよね。
リドリースコット監督の作品は、どうも肌感にあっている。知らずに見てて、なんか落ち着く映画だなと思って調べたらリドリー監督だったという事が多々。この映画もそう、そして、最高である。まず、終わり方はバッドエンド。後味最高に悪い。派手にひどいシーンが乱立するわけではないが(あるにはある)せりふ回しや表情から「あれ、これってもしかして」と、巻き戻して見直したくなるシーンが多々。"思わせぶり""既視感"そして"後悔"。誰にでもつきまとう、あの、あの時ああすればよかったのにという後悔。そして、常にそれは後の祭りとして、我々の前で舌を出す。最後のキャメロンディアスの関係なさそうで関係のあるセリフ回しが好きだ。頭の中に疑問符が生まれ、そして気がついた時は後悔だ。後の祭り。目の前にはもう不幸しかない。豪華キャストを、惜しみなく使う。昨今の日本の、ドラマから派生した、派手な演出と大仰な音楽。「悲劇のヒロイン登場、さぁ泣いてね!」といったカスみたいなクオリティのものと対をなす。いい映画です。
映画って、100%すべてをさらけだすのではなく、ある種の不完全。余白があるのがええよね、って発想の人向け