適当過ぎる映画レビュー「海街diary 」2点
音楽はどっちかってと気に入らないものが多いので「音楽」というくくりになると、広義的すぎて好きと言い切れない自分がいる。
が、映画は好きだ。
最近の悪趣味なコメディか何かよくわからないnews番組や規制と世論を気にし過ぎた結果、まるで面白くないエンタメ番組を見るよりは随分楽しい。
基本、ゾンビ・サメ映画を主食としているが、ふとCATVつけて映画やってたらなんでもいいから見てしまう
で、考えたらけっこうな数見てる気するので備忘録的に残しておこうと思った次第。適当にここに一言REVIEW。大体敬称略。大概ネタバレ気味
海街diary(2015)
点数:2点
チェーン店の分量失敗したラーメン のレベル
鎌倉で暮らす、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)。そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届く。葬儀が執り行われる山形へと向かった三人は、そこで父とほかの女性の間に生まれた異母妹すず(広瀬すず)と対面する。身寄りがいなくなった今後の生活を前にしながらも、気丈かつ毅然と振る舞おうとするすず。その姿を見た幸は、彼女に鎌倉で自分たちと一緒に暮らさないかと持ち掛ける。こうして鎌倉での生活がスタートするが……。
見所:夏帆さん可愛い
悲しさや怒りや理不尽さなんかを明確に演出しないのが本監督の傾向なのかなと、いくつか見て思うが、この映画について、そのタッチにしてしまうと、結果としてただのゆるふわプロモーション映像になってしまった。そもそもが原作は、親への愛憎や、自分の存在への疑問、はては、許されざる恋劇に、自分の親を重ねてみたりという所轄どろどろ要素満載なのだが、それをふわっとした少女漫画タッチとコメディっぽいライトなノリの中に時折放り込んでくる事でコントラストがたって深みのある作品になっている気がするのに、その「陰影」がなくなって、ふわふわしたまま終わってしまう。キャストはけっこうイメージに近い気がするが、キーマンの長女綾瀬はるかさんと四女すずさんに恋心を抱くの同級生風太くんのアンマッチさが半端ない。綾瀬さんは、「優しさ」「しっかり者」「穏やか」さが前面に出て原作のエッジ効いた感じがまるでない。顕著だったのは、冒頭の方、すずさんとの出会いのシーン、葬式の喪主挨拶の場面で大人と子供の仕事の切り分けを毅然とした態度で語るところ、映画ではふにゃ~としてて、残念でした。とか思ってたら終盤ちょっとらしさあったし演出変えたんかなぁとか。風太くんは、なんつーか俳優さんが子供っぽい方過ぎて、すずさんと不釣合い。もうちょっとトキメキ感ほしいものでした。でも、他キャストは良かった。
次女長澤まさみさん、特に四女の夏帆さんはひたすら可愛くて、本作品で私はファンになったぞ。が、ゆえにひっかかるところにはひっかかる作品だったなぁ。と、思わず熱くなってしまうが、映画としては、あんましでした。
ふわふわ~にこにこ~ってのが好きな人向け