キツネの嫁入りマドナシのブログ「まずいラーメン屋は滅びてしまえ」

キツネの嫁入りというバンドを主催する、京都にたまたま住んでいるマドナシという人間の日記と、レビューと。

MENU

ROTH BART BARON三船くん・岡村詩野さんとのトークとミニライブ@もしも屋を終えて

f:id:madonasi:20181105143140j:plain

 

 

イベント開催への経緯

これが、正直言って思っていたより興味深い時間であった。
発起人は、ロットバルトバロンのサポートKeyでもあり、現在マネジメントをされている西池さん、我々は巻き込まれた形(笑

12/8のレコ発に向けて何かできればというところまでは良かったが、はて、何ができるかなー、インストアであれば企画できるけど、とかとか思ってたところにあった提案が、彼らの馴染みのご飯屋さん「もしも屋」さんでの

 

・アルバム試聴
・マドナシ三船くん岡村詩野さんによるトーク
・ミニライブもあり

 

というものだった。
トーク?ミニライブ?もしも屋さんって機材あるんかしら。とかとかあったが、とりあえず了承してみた。次々と提案を出してくる西池さんとのやりとりの日々(笑
なにせ会った事もない間柄、簡単に人を信用しない私という人間性。最初、面食らったのは事実だが、彼らの目的は明確で

 

「より多くの人に自分達を知ってもらい聞いてもらいたい」

 

それだけなのであった。そしてそれをDIYで、できる限りの事をやりつくす。それだけ。いたってシンプル。そう考えると、その熱量にも合点がいった。んで、それはキツネの嫁入りリリース時の自分の行動に完全に当てはまるものなのだった。

応援してくれる人は応援してくれる。無視される時も多々ある。それでも作品への想いからモチベーションを奮い立たす。喜怒哀楽のふり幅が半端ない毎日。その感覚、よくわかる。これは応援せんとなー。

というわけでフライヤーを作り、宣伝をし、もしも屋さんには店主かなみんは知っていたが行った事なかったので事前にご飯を食べに行き、機材も確認。当日は音響のセッティングも行った。

で、当日

三船くんから何かセッションしませんか?というこの世で一番苦手なオファーをいただき、実際、何かのカバーってほとんどやってこなかった自分としては、ブルーハーツNIRVANAしかできないという有様。と伝えるとNIRVANAの「Lithium」を急遽やることに、やべえ、10年ぐらい弾いてへん。ってので必死で思い出して本番を迎えるのであった。

 

f:id:madonasi:20181105143319j:plain

 

<当日の模様>
・三船くんと西池さんによるアコギ・ピアノによるミニライブ
1 Hollow
2 HEX
3 SPEAK SILENCE

・三船くん岡村詩野さんマドナシによるトーク
 アルバムリリースにいたった経緯。その間の想い。
 
・マドナシミニライブ
1 消えない影
2 one day
3 死にたくない

・三船くん岡村詩野さんマドナシによるトーク
 アルバム全曲解説
 
・三船くんマドナシによるミニライブ
 Lithium / Nirvana featuring マドナシ

カバーは、まぁ、ぎりぎり形になったという事で。ロットさんファンが集う中、僭越ながら、あたくしも三曲ライブをさせていただく。良き夜。


イベントを終えて


本イベントは、当初をはるかに上回る有意義なもので、自分のこれまでの価値観や考え方にも影響を及ぼすものだった。お客さんがキツネの嫁入り関連の人とロットさんファンと双方ちゃんと来てくれたのも良かった。結論からいくと

 

「熱量のあるトークイベントって面白いのね」

 

というもの。

ライブはライブでまとめた方が良かったかもなーという反省もあったが、三船くんの話はただただ、面白かった。WEBメディアでは伝わらない編集のない内容だった。その場でしか伝わらない想い。内容はというと本作品にいたるまでに120曲つくったという三船くんの楽曲への想い。前作からどんな活動をしてきたか。その経緯で自問自答してきた内容。といったものとアルバム10曲それぞれのコンセプトや作り方。

同じミュージシャンという立場でも、ほー、そうなんや、って瞬間が多々あったし、ファンからしたら、説明過ぎない、「想い」の強い彼のトークは興味深くて嬉しいものだったと思う。

個人的には、彼らのサウンドや音楽への向き合いについてあまり知らなかったわけで、(というかWEBメディアなどの露出から知ろうとしなかった)単に今回の作品含め、音楽に興味があり、レコ発開催へといたったわけだが、ブラックミュージックへの畏敬のくだりや、歌詞への取り組みなど、思いのほか、共感できる部分が多々あったのが単純にうれしくもあった。もちろん詳しくは、来た人の特権という事でここには書かないが。

もうちょっと会場の方とQ&Aができたりするともっと面白かったなぁと思いつつ。いつかそういうトークとライブをあわせたイベントを開催できると面白いなと思ったわけであった。

 

f:id:madonasi:20181105143338j:plain

 

岡村詩野さんは、いつも、私について、京都の裏番、、的に面白おかしく紹介してくれるのだが、それについては残念ながら否定しておきたい(笑

そこまで影響力や力があれば、バンド結成12年、イベント50回主催、12年間継続してきても、開催当初と何も変わらず、フライヤーを手配りし、ポスターを貼りに回り、WEBメディア掲載に頭を下げ、それでも無視されるところには無視される現状ではないはずだから。常にマイノリティ。オルタナティブな存在なのは、意図してそうなのではなく、やむを得ずそうなっているに他ならない。ここの違いは非常に大きい。それでも、この夜みたいな夜があるから継続する事ができる。努力する事ができる。

そういう意味で、ROTH BART BARON、もしも屋さん、ご来場の皆さんには感謝したい。そして、本丸は、12/8のアバンギルドだ。こちらをぜひ成功させて、笑って年末を迎えたいものだ。

 

ここで、速報、
そんなROTH BART BARONの最新MVが公開されました。街の中で自然の中で歌う三船くんの姿はこの対談をへて見ると尚の事、感じるものがありますな。

 


ROTH BART BARON - HEX - (Official Music Video)