キツネの嫁入りマドナシのブログ「まずいラーメン屋は滅びてしまえ」

キツネの嫁入りというバンドを主催する、京都にたまたま住んでいるマドナシという人間の日記と、レビューと。

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適当過ぎる映画レビュー「ルーム」5点

音楽はどっちかってと気に入らないものが多いので「音楽」というくくりになると、広義的すぎて好きと言い切れない自分がいる。

が、映画は好きだ。

最近の悪趣味なコメディか何かよくわからないnews番組や規制と世論を気にし過ぎた結果、まるで面白くないエンタメ番組を見るよりは随分楽しい。

基本、ゾンビ・サメ映画を主食としているが、ふとCATVつけて映画やってたらなんでもいいから見てしまう

で、考えたらけっこうな数見てる気するので備忘録的に残しておこうと思った次第。適当にここに一言REVIEW。大体敬称略。大概ネタバレ気味

 

ルーム(2016)

点数:5
うますぎて店長に声かけてまうラーメンのレベル

 

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映画『ルーム』予告編

 

施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。


見所:楽しくないし、悲しいし、辛い現実が大半をしめるから、残るよね。

公開当初からずっと見たくてやっと見た。自分にとっての「世界」は大多数の人が近しい感覚と価値観にそっているものだとして、大小あるが、それでもやはり「世界」は人によってまるで違うもので形成されている。それは否定もできないし、ただの事実だ。

監禁された納屋「ルーム」で育った5歳のジャック。17歳で犯人に誘拐されて、ジャックを産んで育てたジョイ。そして、突然ジョイをうばわれた両親。破壊された人生と突然すべてがゼロからのスタートになった人生。いずれも、新たな「世界」と向き合わざるを得なくて、その現実を力強く、切なく描いた映画。 

 

・ジャック(ジェイコブ・トレンブレイの演技

サウンド

・ピントを外した映像

・ジャック目線の映像

・時折入る口パク

 

トピックスとしては、このあたり。これまでと違う「世界」を切り開こうとする5歳のジャックの演技が、あまりにリアルで心を打ちます。監禁を脱出してからが始まりという展開は、エンターテイメントの枠を超えて、ひたすらに見る側の、彼らのこれから待ち受けるだろう辛い現実と乗り越えなければならない壁を容易に想起させてしまい。その時点で、エンドはイマジネーションの始まりで、映画が終わって。自分の中で何かが始まる感覚を得る事ができる映画でした。

オーストラリアのとある事件をフューチャーしているというあたりが壮絶。

 

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目が印象的なブリー・ラーソンさん

 

リアルとはある種の共感で、それをエンターテイメントに求めるのを良しとして、それが仮にノンフィクションの要素も含んで受け入れられる人向け